健康とは生命状態が十全であることを意味し、具体的には「身体を作る数十兆個の細胞が、個々の機能を適正に発揮して、自己実現の基盤となる生命活動を維持・継続すること」である[1]。全身の細胞は、夫々の役割に応じ生命に必要な物質と活動エネルギーを作りだす。各細胞の活動は、呼吸、循環、代謝という全身システムにより支えられている。呼吸とは、栄養素(食事)を含めて、体外からの物質の摂取と排出を、細胞レベルで、意味する。循環とは主として血管・リンパ系による全身に亘る物質の搬送であり、代謝とは、生命活動に必要な物質を作る化学反応の総称である。健康には、この呼吸(Respiration)、循環(Circulation)、代謝(Metabolism)というRCMサイクルがうまく機能することが必要である。

呼吸:栄養素の摂取(食事)
ヒトは、摂取した食物から生命に必要な物質(栄養)を分子レベルで抽出・合成する。食物は、炭水化物、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維、フィトケミカル、水に分類できる。ヒトは、幾つかの食材を組み合わせた食物を摂ることで身体に必要な栄養素を得る。食材は、穀物、野菜、肉類、果物等に分類され、それぞれに長所がある。生命維持には、食材の種類と量の適切な組み合わせが重要であり、どの食材も過剰な摂取は有害である。
炭水化物はブトウ糖に分解され、生命活動のエネルギー源となる。余剰のブドウ糖は脂肪に変換されエネルギー不足時に備えて脂肪細胞に貯蔵される。炭水化物を得る食材には、


[1] 土肥眞、病気になりにくい身体をつくる、マスブレーン2012